今年の阪神タイガースの打線の特徴として獲得フォアボールの多さが挙げられます。
なぜ獲得フォアボールが増えたのか解説していきます。
獲得フォアボールが増えた理由
今季から獲得フォアボールが増えた理由を解説します。その理由は2つあります。
ひとつは岡田監督の方針によるものです。
そして、もう一つはフォアボールを獲得すれば年俸が増える?!ということです。
順番に解説します。
獲得フォアボールが増えた理由は岡田監督の方針によるもの
獲得フォアボールが増えた理由として岡田監督の方針によるものが大きいです。
昨年までの矢野阪神では超積極野球を掲げており、初球打ちのイメージがありました。
そのためあっけなく三者凡退のケースも多く、相手投手を助けるバッティングがあったこともあります。
5/23の試合後の岡田監督のインタビューでは、カウントが3-2まで待てという指示をしたと語っております。この日の試合だけでなく、場面に応じて今年は待ての指示が多いのではないかと思います。
特に1,2番の近本、中野のフォアボールが増えました。追い込まれてもしぶとくカットできるバッティング技術を持ち合わせているので、必然的にフォアボールが増えたのではないかと思います。
中野は5/23現在ですでに昨年のフォアボールを上回っています。
フォアボールを獲得すれば年俸が増える?!
競っている時はフォアボールを獲得するのとヒットは同じくらいの意味合いを持つと岡田監督は掛布雅之との対談の中で話していました。
そこで岡田監督は開幕直前に球団に話を持ち寄り、フォアボールを獲得したら今まで1ポイントだったのを1.2ポイントに上げてくれと交渉したそうです。
これはどういうことか説明します。選手は契約更改をするときに今年度の成績から年俸の査定に入ります。つまりフォアボールを獲得した時のポイントを上げるということは、フォアボールを獲得すれば年俸を上げるようにと球団に交渉したのです。
細かいところを徹底する岡田阪神
守備のエラーの削減や、好球必打などやるべきことを確実に行っているのが岡田阪神の特徴です。犠牲フライ、犠打も昨年に比べて増えています。
犠打も一球で仕留める場面が多く、攻撃の流れを引き寄せるための「やるべきことを確実にする」ということが徹底されていると感じます。
岡田監督はタイガースの打力にはそもそもあまり期待していないと発言しております。4点取れば勝負ができると公言しておりますし、守備のチームを目指しています。
今シーズン始まってまだ2ヶ月ほどですが、就任時に思い描いていたやるべきことを徹底するチーム作りができているように感じます。特に4月はチーム打率があまり上がってこなかった中で勝ちを増やせていたのは、獲得フォアボールの多さが要因の一つではないでしょうか。
まとめ
ポイント
・獲得フォアボールが多いのは岡田監督の方針によるもの
・フォアボールを獲得すれば選手は年俸が増える
・細かいところを徹底するチーム力が現在のタイガースの強さを支えている
現在貯金を大量に貯めて首位を独走する岡田阪神ですが、これはマグレや運といった類ではなく、やるべきことを確実に行った上での結果です。
今のタイガースには昨年のようにエラーから繋がる失点など大量得点差による大負けをするイメージが見えてきません。
もうすぐ交流戦が始まりますが勢いそのままに突っ走っていきましょう!